「それ、綺麗。」


「だろ?まあ、シールだけどな。」



「雄大!私もそれ入れたい。」



雄大がくれた青い蝶のタトゥーシール。



あの頃の思い出が鮮明に蘇る。



しばらく、かすれてきたシールをそのままにしていた。


だから、



肩に目をやると切なく、今にも消えそうに
残っているタトゥー。



ねえ、雄大。
私は幸せだったよ。




貴方は幸せでしたか?




時をさかのぼり、蘇るのは約1年前のこと。