夢喰い

彼女は俺に微笑んだ。俺は彼女の顔をじっと見つめた。


パッパラパーン


突然さぞ近所迷惑であろう音量の音楽が流れ緩やかに幕が上がった。


幕に隠れていた舞台の後ろには椅子に乗った。一つの人形が乗っていた。


『ようこそ!世界で最も幸運な諸君』


スピーカーからさっきの放送の声が流れ体育館にざわめきが広がった。


『静かにしてー。僕はうるさい人が嫌いだよー』


スピーカーから鬱陶しそうな子供の声が響いた。


「ふざけんなー」


突然人混みの中で叫び声が響いた。それを避けるように人混みが開く。


あいつは知ってる。3年7組の近藤だ。学校一、ニの問題児だ。


「ちゃんと状況を説明しろや」


近藤が喚き立てる


『うるさいよー。単細胞。お静かに』


スピーカーからは楽しそうな子供の声が響いている。近藤の顔は真っ赤だ。みんな彼を怖がっている。だから彼自身こんな扱いを受けたことがないのだろう。