時間はすぐに過ぎて、もう下校時間。


「会田さん、前に来て」


帰りの挨拶をする前に先生に呼ばれた。


転校するからだろう。


「今日限りで会田さんは転校します。
会田さん、一言お願い」


何にも言う事ないんだけどな、


「今まで、ありがとうございました。」


「もうちょっと無いの?」


先生に言われた。


「え...」


これで最後なんだし、全部思ってること言っちゃおーかな。


大きく息を吸って、言った。

「私は、散々悪口を言われてきました。言われて、悲しいとかあまり感じませんでしたが転校して、ものすごく嬉しいです。
別にありがとうなんて思ってません。
さよーなら」


本音ぶちまけた。


みんな、先生も美乃里もさっちゃんもびっくりしている。


私は一礼して席についた。