いよいよ、放課後。


自分のことじゃないのに、緊張してきた。


「ふぅ。」


「美之里、頑張って!」


「うん!」


美之里は、待ち合わせの廊下の端っこに行った。


「はぁ。」


もし、美之里が蓮斗と付き合うことになったらどうしよう。


私、一人になっちゃう。


"両想いになってほしい"という気持ちの反面、"両想いにならないで"という気持ちもある。


「...最低だ...私。」