びっくりした表情で奏汰と一ノ瀬先輩が私を見る。


「だから...だから、奏汰と一ノ瀬先輩がプリ撮ってんの見て、泣いてた...の...」


「奏汰...ごめん。いきなり告白されても困るよね。ごめん。ごめん。」


言ったって振られるだけなのに、


言ってしまった。


「ごめん。一ノ瀬が好きなんだ。」


「うん。ごめん。美之里、行こっ!」


「う、うん。」


私は走ってその場を去った。


言わなかったら、"友達"という関係を保てたのに。


終わってしまった。


もう、戻れないんだ。