「大好きだ」と言いたくて

奏汰と一ノ瀬先輩がラブラブだったことじゃなくて、美之里に嘘つかれたことが悲しかった。


「もう、いいよ。」


「私のこと、信用出来なくなったよね。ごめん。」


「本当にいいってば!そんな謝んないでっ!」


つい、ちょっと怒鳴っちゃった。


美之里は、何していいのかわからない顔をしている。


「ご、ごめん。」


「元は私が悪いんだしさ...。」


キーンコーンカーンコーン


チャイムだ。


席つかないと。