「そっか...そりゃあ悪夢だ。」


「うん。だから倒れちゃったんだと思う。」


「でも、夢だから!今日ね、奏汰と一ノ瀬先輩、気まづそうだったよ。」


「ほん...と?」


本当ならいいけど...。


「うん。だから安心して。きっとすぐ別れる。」


やった。


私にも、チャンスがまだあるんだ。


そう思うと、気分が良くなってきた。


「ありがとね、美之里!風邪移っちゃうから帰って。」


「うん。じゃあね!」