「俺、一ノ瀬のことが、好きなんだ。」


見ちゃった。


奏汰が、告白した。


「え...」


一ノ瀬先輩は動揺している。


そりゃあ、ね。


「俺と付き合ってください。」


奏汰が言う。


お願い、先輩、断って。


「考えてみる。」


一ノ瀬先輩の口からは、そう出た。


「明日のこの時間に、この公園で言うね。」


「わかった。じゃあな。」


「うん、ばいばい。」


奏汰と一ノ瀬先輩は帰って行った。