聞き返すと、手招きをされる。
私はゆっくりと間宮くんに近づく。

間宮くんは私に顔を近づけ、耳元でそっと言った。


「俺も好き。」


「えっ?」


「んじゃ。
無事でよかったな。」


間宮くんは、私に背を向け教室に戻っていった。