「待たせてしまって、すみません。」


先輩だったため、慌てて駆け寄る。


「いや、いいんだよ。
それより、ちょっといいかな。」


「はい。」


私は中庭に連れてこられた。


「俺、君のことが好き。
よかったら付き合ってください。」


「…ごめんなさい。」


「うん、だよね。わかってた。
はっきり言ってくれてありがとう。」


先輩は軽く手を振って、去っていった。