「てか、お前運動できんの? 勉強ばっかりしてるけど。」 「できますよ。 なんなら、100メートル勝負します?」 「ふーん、できるんだ。 いいよ、やろうぜ。 わりぃ、ちょっと2コース貸してくれる?」 間宮くんはクラスの子に言って、コースをあけてもらう。 「誰か笛ふいて。 あと、俺とコイツどっちが速いか見ててろよ。」 間宮くんが言うと、近くにいた男の子が掛け声と笛をふいてくれる。