「できました。」 「見せてみ。」 身を乗り出して、私のノートを覗きこむ先生。 さらさらとした先生の髪が流れ、整った顔が髪の間からチラッと見える。 あ…、カッコいいかも。 「んー、一問だけ不正解。 これ、どうやって解いた?」 「えっと…」 解いた方法を先生に説明する。 先生の顔がものすごく近くて、ドキドキする。 男の人の顔がこんなに近くにあるなんて、初めて…。