お父様と同様に、お母様もほめてくれた。 「すごいわね、梨依。」 そういって、ほめてくれる。 それが何よりも楽しみだった。 _「りゅーうっ。」 まだ小学校低学年の頃。 よくりゅうと遊んでいた。 りゅうはお偉いさんの息子だから、遊んでばかりはいられない。 それは私も同じだった。 だからこそ、遊ぶときの楽しさは倍増だ。