「淘汰、ありがとう。」 「いえいえ。 また仕事に戻るのか?」 「うん、そのつもりだよ。」 「んじゃ、その前に。 もう少しで結婚式だろ。 もっと綺麗にしてもらおうか。」 淘汰は私の手を引いて、美容室に入った。 「いらっしゃいませ。」 「こいつの髪、綺麗にしてやってください。」 「では、そこの椅子に座っていただけますか。」 「はい。」