「我慢できなくなりそうだから。」 「そっか。 じゃあ、バルコニーに出てみない?」 「いいけど、なんで?」 「月をもっと近くで見たい。」 「いいよ。 あ、でも、風邪引くといけないから、なんか羽織れよ。」 「うん。」 私は言われた通り、カーディガンを羽織り、 淘汰と一緒にバルコニーに出る。