「ええ。」 お母様がそう言うのを聞いてから、私は、パタリと扉を閉める。 お母様が昔みたいな方に戻ってくれて、嬉しくてたまらない。 鏡なんかで見なくても、自分の顔が、 今、気持ち悪いくらいにニヤけているのがわかる。 これも、淘汰や優真さんのおかげだな……。 もう、あの2人には感謝でいっぱいだよ。 今度お礼、言わなきゃね。