「…ありがと。淘汰も、優真さんも。
すっごく嬉しいよ。」


「俺も嬉しいよ。
婚約できるなんて、思ってもみなかった。」


「うん。」


お母様は、ため息をついて部屋を出ていく。
優真さんも、微笑んでから部屋を出ていった。


「でも、ごめんな。」


「うん?なにが?」


「梨依のこと、金で買うみたいな感じになっちゃって。」


そんなこと気にしてくれてたんだ……。


「ううん、気にしてない。」