「んで、さっきも言ったけど、いちいち謝んなよ。 梨依は、別に悪いことしてないだろ。 あと、我慢すんな。 梨依の悲しいとか苦しいとか、そんな顔、みたくない。」 「うん。」 「泣きたかったら泣けば良いし、 愚痴言いたかったら、言ってもいい。 俺、お前の笑顔以外は、好きじゃない。」 「……うん。」 私は、自分から淘汰に抱きついた。 淘汰は、優しく背中をさすってくれた。 好きだよ、淘汰……。 だから、ちゃんと断らないと…。