私は、お母様の操り人形でも、なんでもない。
普通の一人の女の子なの。

自分の好きになった人と恋をして、
その好きな人と結婚して、
好きな人の赤ちゃんを産んで、幸せな家庭を築く。

たったそれだけのことでいいのに。


「まぁ、いいわ。
次はきちんと、婚約を受け入れるのよ。」


「……それはっ」


「分かったわねっ?!」


「……はい。
承知いたしました。」