中学校の頃。 なかなか外出を許してもらえなかったが、 許しをもらえた日は必ず、このゲームセンターに、りゅうと来ていた。 りゅうは、UFOキャッチャーはもちろん、 なんでも上手にこなしていた。 「ほいっ。とれたぞ。」 一回でとれてしまった、あのくまのぬいぐるみを私に渡す。 「ありがとっ。りゅう。」 「どういたしまして。」