「ありがとう。」


みんな、笑顔で帰っていく。
それが一番嬉しい。


「梨依と全然話せないじゃん。」


私の周りの人がいなくなると、淘汰はそういいながら近づいてくる。


「淘汰が手伝ってくれれば、少しは時間とれるのに。」


「嫌だ。女が多すぎる。
俺は、梨依以外の女とはしゃべりたくない。」


「なにそれ。」


私は、鼻で笑った。