そして、翌日。 淘汰が迎えに来てくれ、一緒に大学へと向かう。 いつもは長く感じる道のりも、淘汰といたら、すぐついた。 学校は賑わっていた。 新しく入ってくる編入生が、そうとうイケメンなんだとか……。 淘汰のことじゃん。 なんでみんな、知ってるのかな? 「あれ? 編入生って、佐野さんの彼氏ー?」 「あの子には敵わないよね。 諦めよっか。」 周りから、そんな声が聞こえてくる。