1分がものすごく長いものに感じられた。
そして時間がたち、やっと飛行機が到着した。

出てくる人たちの群れに目を向ける。
大好きな人は、すぐに見つけられた。


「淘汰っ!」


思わず名前を呼び、走り出していた。


「梨依っ。」


淘汰も気づいてくれた。
私は、淘汰の胸に飛び込んだ。

淘汰は、前よりも背も高くなり、大人びていた。

淘汰はこんなに成長してるのに、
私、なにも変わってないな……。