あと1年と、7ヶ月。
まだまだ会えないんだ…。


「梨依、入っても良いか?」


ドアをノックする音が聞こえ、優真さんの声が聞こえた。


「うん。」


ベッドに座り、返事をする。
大学に入り、家庭教師はやめたけど、
優真さんは定期的に、勉強を見に来てくれる。


「……なんか、あった?」


「分かっちゃった?」


「何年も一緒にいたら、分かるようになった。」