「……え……、俺がいなくても、いいんだ?」 「そんなわけないでしょ。 でも、淘汰のためだったら我慢できるよ。 10年でも、20年でも、どれだけでも待つよ。」 「いや、そんなに長い間行かないから。 長くても4年で、短くて1、2年くらい。」 「私は大丈夫だよ。 だから私は気にせずに、自分のしたいこと、やって。」 「ありがとう。」 淘汰は、いつもに増して強い力で、私を抱き締めた。