「そうやって可愛いこと言うの、やめろ。 俺の心臓がもたない。」 「えっと、意味わからないんだけど。 心臓がもたないって、何?」 「ドキドキしすぎてやばいってこと。」 「え、淘汰もドキドキなんて、するの?」 「好きな女なんだから、するに決まってるだろ。 ……ほら、な?」 淘汰は私の手をとって、自分の胸に当てる。 淘汰の胸は、私と同じくらいドキドキしていた。 「そっか。 淘汰も同じなんだね。」