「あ、やっぱ待って。」 「…何ですか、まだ何か御用で?」 「…マスク。」 間宮くんは私に近づいてきて、耳に触れ、マスクを外そうとする。 「…ちょっ…、やめてください。」 そういったものの、すでに遅く、マスクは外されてしまう。 「ケガ…してんの?」 「あなたには関係ありません。」 私はそういって間宮くんからマスクを取り、背を向け、歩き出す。