……だが、淘汰の姿はどこにもなかった。 「淘汰?いないの?」 きょろきょろと辺りを見渡すが、人一人いない。 私が、もう帰ろうとしたときだった。 「梨依。」 淘汰がやってきた。 ……中原さんと一緒に…。 「彩菜、帰って。」 「嫌だ。淘汰くんと一緒にいたいの。」