優真さんは何も言わず、抱き締めてくれる。 私は、優真さんの服をぎゅっとつかむ。 それに答えるように、優真さんも力強く抱き締めてくれた。 「もう、平気か?」 私が握る力を弱めると、優真さんはそう聞いてくる。 「……うん。ありがとう。」 「さっ、どっか行くかっ!」 「うんっ。」