「梨依はどこの大学受けんの?」 「多分、T大です。 母が決めるので、わかりませんが……。」 「へぇ、そんなのも決められないんだ?」 「はい。」 「あ、乗って。」 先生は、校門の前に停められていた車の、キーを開ける。 そして、扉もあけてくれた。 「ありがとうございます。」 私は車に乗り込んだ。