お前の居場所は俺んとこ

「……淘汰の、代わりに……なってくれませんか?」


先生は、一瞬驚いた顔を見せた。
たけど、すぐに優しい顔に変わる。


「あぁ、いいよ。」


自分がどれだけ最低な人間かは、分かってる。
でも、今は一人でいたくない。

もう、淘汰のことは忘れよう。
先生のことを好きになる努力をしよう。

私はそのとき、そう決意した。