お前の居場所は俺んとこ





その後、もちろん先生と勉強をしたが、全く集中できなかった。
何をやったかなんて、一つも覚えてない。

近くにいる先生にドキドキし、
あんなことをした淘汰に不安を抱いていた。


「じゃ、また。
何かあったら、いつでも連絡してくれていいから。」


「はい。ありがとうございます。」


先生は車に乗り、帰っていく。

私はその車が通った道を、
車が見えなくなっても、しばらく眺めていた。