「お詫びなんて、していただかなくて結構よ。 ですから、もう娘を連れまわさないでいただける?」 「ええ、いいですよ。 ですが、お嬢様に自由を与えてあげてください。」 「それは無理ね。 娘は勉強をしなければいけないの。」 「お嬢様は十分努力をされています。 それでも自由を与えていただけないなら、こちらにも考えがあります。」 お母様はその言葉をきいて、顔を強張らせる。