「どちら様かしら? 今、大切な話をいるから帰っていただける?」 「間宮淘汰と申します。 株式会社東雲の者です。」 お母様は一瞬、戸惑ったような顔をしたが、すぐに真剣な顔に戻る。 「そんな方が、何のようかしら?」 「僕がそちらのお嬢様を、連れまわしました。 申し訳ございません。」 「あなたが?」 「はい。 ですから、お詫びさせていただきたく、参りました。」