「あっ。」 「ん?」 歩いていると、少し先に見かけた人物を発見した。 前、酷いことをしようとしてきた先輩だ…。 「…あの人。」 「あ。あいつって、あの先輩じゃん。」 「…うん。」 私は少し怖くなって、拳を握る。 すると間宮くんはそれに気づき、何も言わずに私の手をそっと握った。 そして、何事もなかったように歩き出す。