翌日


ーーピンポーン

突然インターホンがなった。


その音に気付いた私は目が覚め、

時計に目をやった。


まだ8時過ぎじゃん、今日は土曜日なのによ……。


そんな事を思いつつ、起き上がり

玄関の扉を開けた。


目の前の男に驚き、固まってしまった。

「あの、隣に越してきた奥田拓弥です。

良かったらこれどうぞ」

そう言って目の前の男ーー担任が、

ケーキの箱を渡してきた。

私はそれを受け取り、

「私は清水葵依」

「よろしくお願いします、それでは」

そう言い残し、扉を閉めて行った。