その日の晩に拓真から電話があった。

拓真からの電話なんて当たり前だったから、その日も何の疑いも無く、あたしは電話にでた。

 

「もしもーし!拓真ー!どしたの?」


「…美優、俺…どうしたらいいんだ…?」



いつもなら『相変わらずハイテンションだな』とか言ってくれるのに。

あたしの問いかけに反応した拓真の声は重かった。



「拓真?…ねぇ 今から会える?いつもの公園に来て!」


「…分かった」 



このまま電話で話すのは難しいと思い、子供の頃からよく通ってる近くの公園で話をすることにした。


おろしてた髪を簡単に1つぐくりにして、さっと前髪を直し家を出た。



公園までは早歩きで約5分。



あたしが公園に着くと拓真はもうついていてベンチに座ってた。

あたしもさっき買ってきたコーンポタージュを拓真に渡して隣にすわる。



「はい、コーンポタージュ」


「…サンキュ」


「うん…んで?どしたの?」