「次に来月にあるクラス実習の実行委員を決める。その実行委員はクラス委員と他男女各1人ずつ!だからあと2人 いないか?」



あたしと拓真と あと2人か。



「え、今井と桜庭でよくね?」


「ちょ、待てよ」


「は?何であたしらなわけ?」



突然の男子の提案に2人の機嫌が一気に悪くなった。


お気づきの通り、2人はこの手の目立つ仕事が嫌いだ。



「なんでなの?」



あたしがきくとその男子は当たり前のように答えた。



「仲いーじゃん」



あぁ、なるほど。



「愛菜!やってよ、実行委員」


「えー…わかった~」



それなら話ははやい。

愛菜と同じ班がいいし。

愛菜があたしの頼みを断るわけがない。



「んじゃ男子は智ね」


「…はいよ」



男子も無事きまった。


あたしに愛菜に智也くんに拓真が同じ班なんて最高じゃん!


クラス委員と実行委員は行動しやすいよう同じ班だときまっているのだ。