「あれあれ、ピンクオーラ発しないでくれますかねぇ俺、生憎リア充が一番嫌いなんでぇ」
男はそう言いながら巳波に殴りかかる。
その男の拳を軽々と避け、巳波は男の顔面目掛けて拳を振り下ろした。
骨と骨がぶつかり合う音が痛々しいくらい聞こえてくる。
「あ〜、痛いなぁもう」
巳波に頬を殴られた男はその頬をさする。
「でもさぁ、いいよ。面白い、ドキドキするよなぁ喧嘩」
「……」
巳波はその男の言葉を無視し、再び殴りかかるが、男は身を翻し、今度は避ける。
「話し聞こうよ君等。…でもねぇ俺にだって同じことは2度も通用しない」
あんまり見くびらないでな
そして再び始まる喧嘩。
その男以外の2人も喧嘩に加わったが、最も簡単に巳波と男に倒されてしまった。
巳波が倒したのならわかるけど、あの男が味方を倒す意味がわからない。
しかし、男はニヒルに笑い“邪魔だから”とだけ。
そんな理由で味方を倒した。

