家の前で倒れている男に餌付けしてみた結果(仮)



巳波は同級生だと言ってたけど、やっぱり違ったんだ。


巳波は麒麟で、あの人達と仲間。


…ん?


仲間…なのか?


巳波はあの人達を嫌がっているように思えた。


あの人達も巳波のことを嫌悪感丸出しで見ていた。


そんな彼等が仲間?


考えられない。


あんなに仲が悪そうなのに、仲間なの?


巳波と初めて会った日を思い出す。


もしかしたら、あの傷は彼処から逃げ出したくてついた傷なのかもしれない。


「あれ?…知ってるような顔だ。やっぱり関係あんじゃん」


「…で、なんのつもり。あたしに何するの?」


もうおおよその理由はわかった。


ささっさと次の質問に答えなさいよ。


答えようによったら思い切り殴ってやる。


「知らね。俺らで廻したりすんじゃね?あと…暴行?」


「なんでそんな疑問形なわけ?しかも、そんなことするとか最低」


うげぇぇ。


想像するだけで吐き気が催す。