「あ、巳波…何なのあの人達」
1時間くらい経ち、巳波は無事に帰って来た。
だけど、巳波は何だか機嫌が悪い。
あの人達…やっぱり巳波の仲間なんかじゃ無かったんだ。
「…ただの同級生」
巳波の発した言葉に少なからずホッとする。
あの子もただの同級生なんだ…。
そう思うと胸の中のつっかえが軽くなった。
「そっか、まぁ同級生との関わりは大切だよね。…でもルール破らないで」
巳波と同居してると知れたらまたなんか言われるかも知れないし、その対応が面倒になる。
「気をつける」
「うん、そうして。…じゃあカレー温め直すから座ってて」
いちごミルクだけじゃダメ。
主食も食べないと。
「…ん」
カレーが入ったもう冷めてしまった鍋を再び加熱する。
ふわりと香る美味しそうなカレーの匂いに思わず食欲が湧いてしまう。
でも、これ以上食べると太るのがわかっているから巳波の分しかよそらない。

