「バイト終わったら、教えるから家で待っててね」
「…柚は何時に終わる?」
「あー…あと2時間くらいかな?」
何も予定ないし家にいても暇だから長めにシフト組んじゃったんだよね。
「待ってる」
はい!?
「え、あ…何かあたしに用あるの?」
大事な用なら少しくらいならお店を抜かせてくれるかもしれないけど…。
「別に用はない」
「なら何で…」
巳波からいちごミルクの甘い香りが微かに漂ってくる。
そして、それまで合ってなかった視線が交わった。
「柚と一緒に帰りたいってだけじゃダメか?」
「……」
反則、反則、止めてよそういうの!!
期待しちゃうじゃん、もっと巳波のこと好きになる…。
平気な顔してあたし以外にもそんな言葉言うの?
「でも…遅いし」
「関係ない」
柄にもなく遠慮をしてみたけど、引き下がってはくれない。
だってどこで2時間待つの?
まさかココで?
何にも暇潰し出来るものなんてないのに。

