た、確かに居づらいけど…


「響、あんた女の子にモテないでしょ」


「は、はぁ?そ、そそんなわけ…」


嘘をついてるのが容易くわかった。


額にはうっすらと汗が見えるし、目線もあたしに合わせることなく宙に浮いている。


「こういう時はちゃんと応援してあげなさいよ。いくらピンクオーラ出しててうざいとか思っても邪魔するのはダメ。大袈裟だけどこれで心の未来が大きく変わるかもしれないんだから」


好きな人に近付きたい、趣味でも何でもいいから知りたい。


今はそれだけかもしれないけど、人間というのは段々と欲が出てくる。


両想いになりたい、付き合いたい…。


その想いを実らせるために今心は努力してる。


努力してる心の邪魔なんて出来るわけない。


「…そう、ですね」


しゅんっと落ち込む響に


「それに…怒った女は男が思ってる以上に怖いんだから」


と苦笑いを向けると響きも困ったように苦笑いを浮かべた。