もう、私と先輩はすっかり仲良し。

ほんと、夢みたい。

こんなことになるなんて思わなかったや。

「木村ちゃーん?」

私は木村ちゃんって呼ばれてる。

先輩のその声で呼んでもらえるだけでも幸せ。

でも、少し悲しかったりする。

先輩は、内山先輩以外に下の名前で呼んだりしない。

先輩は無意識みたいだけど…。

「きーむーらーちゃん!」

「え!あ、はい!」

「やっと気づいたぁ!ずっと呼んでたのに!」

だから、その笑顔は反則だって…。