隣の席でさっきの夢のお相手、如月 叶(きさらぎ かなう)が

私をみて目に涙をうかべながら笑っている

「くっく…お前バカやろ?あ、あかん我慢できん…」

突然お腹を抱えて、笑いだした

もうみんなは笑わず
授業やろかぁってなってる中、

如月の笑い声が響いている

はたから見れば、相当恥ずかしい奴と気づいてないのは

如月本人だけだ

いつまでも笑いつづける如月に担任が声をかける

「おい、如月」

「何?今ちょっとツボッてるから、ちょっと待って」

「きさら…」

「だからちょっと待ってって言ってるやん」

「後で佐藤と一緒に職員室来い」

担任は如月の肩をポンッとたたいて言った

「えっ、え~」

きさらぎの声がまた響く

クラスはまた笑いの渦に包まれた…