「千晴、千晴」
だれかが私の名前を呼んでる

声のほうを見ると如月(きさらぎ)がいた

えっちょっと待って
よっ、呼び捨て~

「千晴、愛してる」
如月が私を見つめながら言う

私の心は破裂しそうなぐらいドキドキと騒がしい

「実は私も好…バンッ」

いったぁ~

笑顔の如月が私の頭を出席簿で叩いた

な、なにすんねん

こんちくしょー

しかも出席簿て

どっから出てきてん
「もう、なにするんよ!」

私は思っきりでっかい声で言った