「お前おせぇ「い、いこ!」


「ちょっ...そこまで焦んなくても...」



あたしは駆け寄るなり早見くんの腕を掴み


玄関まで全力で走った。


けど...


「あれ友里ちゃんと早見くん?!」
「2人付き合ってるの!?」
「どういう関係なのー!」


や....ばい。


がっちり手を繫いで息を切らし

走って向かった玄関には


何人かの女子がいて


みんなあたしたちの状況をみるなり

騒ぎ出した。


そして...近寄ってくる。


「友里ちゃん!付き合ってるの!?」

「早見くん!いつから!?」


「あっそのこれは...」


慌てふためくあたしをよそに

「最近付き合い始めたんだ」

上から降り注ぐ低く落ち着いた声。

「...え?」

あたしは見上げそんな声をあげるも


「「きゃああ!」」

「お似合い!」

そんな女子の声にかき消された。



「ありがと、ってことで俺らのこと広めておいて?ほら、友里に変な男寄って来ないようにさ」


そしてそう一言。


は....?