こんなこといつまでやるんだろう。
殺した後は、いつも考える。本当はこんなことしたくはない。こんなことするはずじゃなかった。いつ間違えたんだろう。
その次には必ず8年前の記憶が頭を過ぎる。
両親の悲鳴や悲しそうな瞳、生暖かい血、冷たくなっていく両親の遺体。鏡に映る、返り血を浴びて虚ろな目をした自分。そして怯えた表情の実の弟。
あの頃からだった。道を間違えたのは。いや、もう少し正確に言うと、あの男に会ってしまったこと自体間違っていたのだろう。
考えているうちに、
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