すると、井口優音は私に近付いてくる。

「なぁ、何されてたんだよ」

そして、私にそう声をかけた。
私はまだ座ったままだから見下されてる状態。

「…なにも、されて…ない。」

そう、井口優音がタイミングよく入ってくれたおかげで何もされてない。

「ふーん。」

そう言って私をジロジロ見ている。

「な、なに…」

怖いんですけど…

「お前、今日から俺の女になれ」

……

「…はぁ?!!!」

いやいや、なに!どーゆーこと!
俺の女になれって、彼女でしょ?!

やだ、やだよ!!

「あ、拒否権とか、ねーから。」

「ちょ、ちょ。いやいやいやいや!!待ってよ!」