「雪おはよー」
「おはよー美果っ」
今日は、美果と登校。
美果に言わなきゃ、晴輝が好きって。
「あのさ…美果?これ、昨日作ったんだけど食べて?」
私はバックの中から、ラッピングされたガトーショコラをだし、美果に渡した。
「ありがとぉ~雪~」
美果は、私に抱きついてきた。
何てったって、美果は大の甘党だ。
「いえいえっ」
美果は、早く食べたいっとずっと言っている。
「美果?私さずっと晴輝が好きだったみたい」
「だろーね」
美果は八重歯を見せ、笑った。
「ふぇ?」
びっくりして、変な声が出てしまった。
「だって、晴輝の話しばっかするし、晴輝のこと見てる雪はいつも笑ってるもん」
「そうだったの...?全然気付かなかったよ…」
「さすがバカ」
と美果はいい、私のドンと肩にぶつかってきた。

